FTR105 x FC-76(屈折望遠鏡)
「無線だけではなく、無線と何かを組み合わせることが、いつまでも無線を楽しむ秘訣」だと、50年以上無線を続けてきたOMから聞いたことがあった。なるほど、楽しい無線を続けている局にはこの共通点があるようだ。自作、散歩、自転車、登山、旅、鉄道・・・。「無線 x X」他には何があるだろう。
https://scrapbox.io/files/6544979a577a12001cf06dd6.png
#FTR105 光トランシーバ、交信距離 20m程の「モールス」に比べ、「ボイス」モードでは半分程度と短くなってしまう。交信距離を長くするために電子工作で解決するのでなく、その必要がないほどの名機、高橋製作所「FC-76」屈折望遠鏡と組み合わせた。「Optical TRANCEIVER」x「Optical TELESCOPE」。 https://scrapbox.io/files/65449f40ed49e7001cf380de.png
通常は基板に取り付ける送信用の赤色LEDを、3Dプリンタで生成した接眼部アダプタに取り付ける。望遠鏡は対物レンズから光を接眼部に集光するが、光トランシーバではこの逆になる。接眼部のこのLEDの明滅が対物レンズへと向かう。レンズを通過した赤色の光は平行光線となり、その先へと直進していく。
https://scrapbox.io/files/6544977ee3bf0d001be37951.png
狭山市民文化祭の前日に完成したと、セッティングをしながらJE1DLCはいう。広い会場とはいえ距離が確保できず、途中3枚の手鏡でリレーした「M」字型の光回線、送受信間 30m程の距離を確保した。三脚に取り付けた手鏡の角度調整に苦心したが、3枚の手鏡の調整を終えると、通信できるようになった。
https://scrapbox.io/files/654497ba98ef83001b226d66.png
https://scrapbox.io/files/654497ccfc2fc9001c12c24b.png
この実験を眺めていて、師匠 JE1DLCと初めて出会ったのが、「みずほ台」駅の近くにあった小さな望遠鏡ショップだったことを思い出した。35年前だ。大きな丸テーブルには平日にもかかわらず、風景画家や科学の教師、面白そうな人たちがたくさんいた。この人たちとは永い付き合いになると直感した。
https://scrapbox.io/files/65449766c39b6d001bc6fe96.png
https://scrapbox.io/files/65449f9350d9c9001b48d4a8.png
hr.icon
FTR105:Optical CW/VOICE TRANCEIVER